放送に特化したリモート出演システム「TBS BELL」
STAFF + WORKS
弊社のITエンジニアが開発した
「もじこ」について紹介します更新日 2021年8月27日
開発メンバー(一部)
クリエイティブデザイナー
永田 六郎
Rokurou Nagata
デジタル技術事業本部
開発部
「もじこ」シリーズの
デザイン&開発も担当
デザイナーチームの統括
(おいしいごはんと、でんぱ組.incさんが心の支えです)
システムエンジニア
明日 大喜
Hiroki Nukui
デジタル技術事業本部
開発部
2015年入社
「もじこ」シリーズの開発を担当
(三度の飯よりグミが好きです)
「もじこ」とは?
文字起こしのツールで、音声認識エンジンを用いて(収録した記者会見やインタビューなどの)音声をテキスト化し、文字起こしを行うことができます。
※音声認識エンジンとは、音声を渡すとテキストに変換してくれる機能を持つエンジンです。身近なものではSiriやAlexa、Cortanaなどに使われています。
開発の経緯
番組制作の現場における文字起こしは非常に重要な業務で、ADさんなどの負担が大きかったため、自動化できないかということから始まったプロジェクトです。元々はTBSテレビの制作現場にニーズがあり、TBSテレビ側から開発パートナーとして依頼があり、TBSグロウディアが協力しています。
※開発の経緯となった、現場の声はこちら
もじこ開発者の「推しポイント」
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音声認識エンジンと言語の選択ができる
音声認識エンジンは、GoogleやAmazon、Microsoftなどから選択することができます。そして、言語の種類は、音声認識エンジンによって異なり、Googleですと世界120か国語の言語から選択することができます!
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アップロードされた箇所から修正が可能
すべての文字起こしが終わる前に修正ができ、リアルタイム性を持っています。文字起こしをしていくスピードが速い上、(漢字など)間違えている箇所を直接、画面内で修正することができます!
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センテンスごとの聞き直しも可能
センテンスごとに聞き直しができ、再生速度もコントロールできます。 「もじこ」は文字起こしの修正の部分に特化しています。音声認識エンジンは他社が作っているので、このエンジンが賢くなればなるほど、「もじこ」の音声認識率の精度が高くなります!
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今後はどのように展開していく?
業務効率をより上げていけるよう拡張していくことも想定しており、テロップ編集に特化した「もじダス」というサービスもあります。「もじこ」「もじぱ」「もじダス」に続く、新たな「もじ」シリーズが生まれる可能性もあり、今後の動向に注目です!
永田さんエピソードEpisode
自身の成長につながっている
プロジェクトです。
2019年ごろから「もじこ」シリーズに携わっています。現場特有のニーズに寄り添うために、UI(ユーザーインターフェース)や機能のカスタマイズに追われることもありますが、新しい技術の獲得(AIやクラウド)や、各分野のトップランナーたちと協業する機会も多く、自身の成長につながっているプロジェクトです。おかげさまで各方面からご好評をいただき、昨年は様々な賞を賜ることができました。なかでも「経済産業大臣賞」をいただけたことは感慨深いですね。また「もじこ」プロジェクトには、弁理士さんのバックアップがついており、エンジニアたちの成果が「特許」という形で守られている点も特色かなと思います。1人でも多くの番組クリエイターを救うため、「もじこ」はこれからも進化を続けていきます。ぜひみなさんも一緒にTBSグループのDXを実現させましょう。
明日さんエピソードEpisode
チームで1つのモノを
作り上げていくことに
充実感を覚えます。
「もじこ」は、最近大きくリニューアルしたのですが、私はこのリニューアル作業に入るタイミングからフロントエンドの開発担当として加わりました。担当の一人としてプロジェクトに携わることができ、とても光栄なことだと感じながらも、開発当初、私はこれまでWebアプリの開発経験の少なさから、少しの不安とプレッシャーがありました。弊社の「もじこ」の開発担当は私を含めて4名、開発期間は6か月程度。多忙を極めた中で、自身の反省点・改善点も見え、また、人に頼ることの重要性も実感しながら、経験豊富な先輩方からサポートとアドバイスをもらい、プロジェクトを進めることが出来たように思います。弊社開発陣を含む、TBSグループの多くの担当者と共に作り上げ、リリースできた時には達成感と同時に、高ぶっていた緊張感から解放され、なによりホッとできたのが実感です。「もじこ」のサービスの裏側では今後もバージョンアップに向けて、開発作業は続いています!
ITエンジニアは自宅でテレワーク、ひとりの作業も多いですが、開発が始まる前も、開発が始まってからも、細かな打ち合わせや確認、作業の刷り合わせをしていきます。それぞれ担当分野を持ち、チームで1つのモノを作り上げていくことに充実感を覚えます。テレビの裏側を支えるだけでなく、弊社はショッピングなどのEC事業や、イベントなどの事業も展開しています。 私を含めてITエンジニア職は、最先端の技術を使い、「何をやっていきたいか」を大事に、エンタテインメント企業として、創造力とユーモアを忘れず、システムエンジニアの立場で面白いことに挑戦していけたらと思っています。弊社には、放送技術のプロ、Web技術のプロ、デザインのプロなど多様で高度なスキルを持ったエンジニアがたくさんおり、各々「これだけは負けない!」という武器を持っています。この「個の力」を結集させることで日々ひとつのサービスを作り上げています。この様なチームで動くことで、担当分野以外の知識も自然と身につき、自身のスキルアップにつながる環境が整っていると感じています。一緒に働きましょう!
「もじこ」は現場からのニーズを受け、エンジニアたちが現場に求められる技術を開発し、使いやすさも追求して生まれたサービスです。 「もじこ」は、ユーザーと一緒に未来の働き方を変えていきたいという思いからプロジェクトが立ち上がり、技術者たちによって開発が進みました。今後も、働き方改革の一助となるよう、さまざまな課題を解決していきたいと考えられています。 また、TBSグループ内外問わず、現場の方々、各界のプロたちが自由に議論し、試行錯誤し、都度課題や目標を設定して突き進むという土壌・文化が、現在も開発が続く「もじこ」プロジェクトの最大の特徴です。
「もじこ」が受賞した賞一覧更新日 2023年10月5日
- NEW音声認識の部門「Leader」
ITreview Grid Award 2023 Summer - 音声認識の部門「Leader」
ITreview Grid Award 2023 Spring - 音声認識の部門「Leader」 / Google Workspace 拡張機能の部門「High Performer」
ITreview Grid Award 2023 Winter - 日本DX大賞 大規模法人部門 優秀賞 2022
- 「経済産業大臣賞」/日本映画テレビ技術大賞 MPTE AWARDS 2020
一般社団法人 日本映画テレビ技術協会 第23回 (2019年度) - 「IT賞」(マネジメント領域) Information Technology Awards 2020
公益社団法人 企業情報化協会 2020年度 (第38回) - 日本民間放送連盟賞 技術部門「優秀賞」
一般社団法人 日本民間放送連盟 (2019年) - 現場運用部門「進歩開発賞」
一般社団法人 映像情報メディア学会 第47回(2019年度) - 「技術開発賞」
一般社団法人 日本映画テレビ技術協会 第73回 (2019年度) - その他
特許第6543755号
商標登録第6161014号
詳細は、下記公式サイトをご参照ください。
関連リンク
- 組織改編に伴うデジタル技術事業本部の名称変更について(2024/07/01)