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弊社のITエンジニアがディレクションしている
「データ放送」について紹介します更新日 2021年12月7日

みなさん、データ放送をご存じでしょうか?

データ放送は、テレビ映像と一緒に電波(放送波)にのって家庭のテレビに届いており、テレビが見れるとデータ放送も見ることができ、テレビのリモコンのdボタンを押すと見れるコンテンツです。
そのデータ放送には、下記2種類のコンテンツがあり、さらにテレビ本体がインターネットに繋がっていると、見れる情報が増えたり、投票企画などの企画に参加できたりします。

  • 連動データ放送(番組放送中に見ることができるコンテンツ)

    ドラマやバラエティなどの番組と連動したクイズや投票などに参加でき、またスポーツ情報、例えば野球の試合経過やサッカーのフォーメーション、陸上の競技結果などの詳細情報を閲覧できたりテレビをより楽しめるサービスです

  • 非連動データ放送(いつでも見ることができるコンテンツ)

    ニュースや気象情報・災害情報、占いなどの暮らしに役立つ情報やエンタメ情報を24時間365日いつでも確認できる、視聴者の生活に寄り添うサービスです


それでは、メンバーを紹介します。

担当メンバー(一部)

渡邉 潤 Jun Watanabe渡邉 潤 Jun Watanabe

ディレクター(D)

渡邉 潤

Jun Watanabe

デジタル技術事業本部
ソリューション営業部

2010年入社

TBS連動データ放送を担当

(熱狂的な
大宮アルディージャサポです)

渡邉さんインタビューInterview.1

渡邉さんインタビューInterview.1

普段どんなお仕事をされていますか?

渡邉さんインタビュー

私は赤坂・TBS放送センター内で、連動データ放送のディレクションを行っています。
具体的には

  • データ放送の企画提案書等の資料作成
  • 番組のディレクターやプロデューサーと放送に向けてデータ放送企画の演出等を練り、実現に向けてのすり合わせや確認
  • プログラマーが番組の要望を組み込み設計・開発したものを実機で確認
  • 生放送の番組に合わせての綿密なオペレーション
    (例えばクイズの出題や、視聴者投票の開始タイミングなどの確認)
  • 番組進行の把握やデータ放送コンテンツで記載している文言の確認
  • 放送後の考察
    (データ放送企画の成功した点、次回放送に向けての改善点の洗い出し)
  • データ放送においての将来的な企画設計(演出面や技術面)

など、どうすれば視聴者の方に楽しんで貰えるか日々想像しながら作業しています。一見華やかそうな世界に見えますが、普段の業務は綿密な確認作業やすり合わせなど、地味な作業が多いです。
また、データ放送コンテンツは、データ放送の送出設備やテレビ端末を利用しないと確認作業等ができないため出社が多くなりがちですが、チームのテレワーク率はおよそ5割程度で、出社とテレワークを使い分けながら効率良く働けているように思います。

インタビューInterview.2

シゴトで大変なこと、おもしろいことは?

データ放送のディレクションにあたり、放送事故や不具合、オペレーション等のミスは「無くて当たり前」の世界です。事前の準備や運行訓練など何度も確認作業を行っています。生放送では私の指示一つで日本全国のテレビに反映されるという緊張感と責任感があり、この感覚は他の業務では味わえないと思います。
また、自ら提案し立ち上げた企画がテレビで放送されたときには、自分の仕事にとてもやりがいを感じるのと、番組最後のエンドロールに自分の名前が表示されるので田舎の両親に少し親孝行できている(?!)かなと思っています(笑)

インタビューInterview.3

大学時代の学部・専攻は?

大学では文学部の東洋史学専攻、中国史を学んでいたので、大学で学んだことは今の仕事に直接的には活きていないですが、弊社では新人教育にも力を入れているので、社会人としての一般常識から配属された後も各分野の専門的な知識を学べる機会が沢山あります。
ただ、私自身「教わって当たり前」という考えを持ちたくなかったので、入社半年で「ITパスポート」の資格を取得したり”自ら学ぶこと”の姿勢は今も意識しています。
私のような文系出身でも自分のやる気次第ではどんどんステップアップしていける会社です。

インタビューInterview.4

仲間の雰囲気はどんな感じですか?

私たち二人(腰塚と、渡邉)は、趣味が同じで一緒にフットサルをやったり、買い物に行ったりするなどプライベートでも親交があります。(データ放送チームは大所帯ではないので)コロナ禍前は大型番組が無事に放送を終えると会社近くの焼肉屋に行くなど、チームの雰囲気がとても良く仲がいいと思います。常日頃からの小さなコミュニケーションが仕事のチームワーク、チームプレーに活きていると思います!

腰塚 悠 Yuu Koshiduka腰塚 悠 Yuu Koshiduka

テクニカルディレクター(TD)&
ディレクター(D)

腰塚 悠

Yuu Koshiduka

デジタル技術事業本部
ソリューション営業部

2020年入社 キャリア採用

TBS非連動データ放送を担当

(冷凍庫にアイスがないと
不安になります)

腰塚さんインタビューInterview.1

腰塚さんインタビューInterview.1

普段どんなお仕事をされていますか?

腰塚さんインタビュー

非連動データ放送の運用や、実施サービスの利用状況を分析してコンテンツを改善したりしています。新型コロナウイルス感染症対策など時機に応じて視聴者のニーズを収集し、提供していくことがミッションなので、コンテンツを充実させるべく、日々サービスの検討をしています。
また、以前にBML(Broadcast Markup Language)という開発言語を使用し、データ放送プログラマーとしてテレビで放送するデータ放送の設計・開発を行っていた経験もあり、現在はテクニカルディレクター(以下、TD)をやっています。TDは、番組からの要望に対して、即座に技術的にできるかできないかの判断を下すことができ、場合によってはその場で、実現可能なより良いアイデアを提案することもあります。実際に制作するデータ放送が決まったら、仕様検討や進行管理などのプロジェクトマネジメントも行いつつ、プログラマーからの細かな設計部分のすり合わせを行っています。

ちなみにBMLとは、「放送」に特化している、XMLベースのデータ放送の開発言語のことです。
HTMLなどのようなオープンソースではないためインターネット上などに情報がなく、また開発に携わっている人材も少ないので、周りの先輩方に教わりながら知識を深め、勉強するのはとても苦労したように思います。
でも、そのプログラマーとしての開発経験と知識が基礎となり、現在のTDとしての業務に活きており、自身のキャリアパスを考える上で、とてもよかったと考えています。

インタビューInterview.2

シゴトで大変なこと、おもしろいことは?

TBSの非連動データ放送の特徴は、視聴者がスムーズに操作でき、ストレスなく欲しい情報をすぐ閲覧できるスピード感です。
データ放送は放送波という限られた帯域の中で視聴者のご家庭のテレビに届けているので、新しいサービスを増やすほど、コンテンツの総容量も増えるため、データ放送全体の表示スピードが遅くなってしまうので頭を悩ませています。
それでも視聴者により良いデータ放送を提供したい!という思いから、最近ではインターネットに接続されているテレビに、リッチなサービスを実現するエンタメコンテンツも多く展開しています。その場合、サーバーからBMLや画像などを取得するため、容量を気にせずイラストを沢山使えたり、他のサービスと連携してテレビからプレゼント応募ができたり、比較的自由な発想で企画・実現できるところに面白味を感じます。

インタビューInterview.3

繁忙期や休みのこと、オンとオフの切り替えは?

繁忙期、特にスポーツイベントなどの大型番組等では、日本以外で開催される場合、時差の関係などからも自宅を始発で出社することや、ホテル泊、ホテル連泊のときもあります。
オフでは(最近はコロナ禍で行けていないですが)、家族や友達とよく温泉旅行に行っていました。非連動データ放送は、24時間365日サービス展開していて、全国(JNN系列)共通なので、どこの温泉に行っても、部屋のテレビをTBS系列に合わせてdボタンを押すと、自分が携わったコンテンツを見ることができます。オフのゆっくりしているときでも、通常通り運行できていると充実感とやりがいを感じます。「24時間365日サービス展開」だと、気が休まるときがないようにも思えますが、そんなことはありません。サポート体制はしっかりしているので、のんびり温泉に浸かれますよ!

インタビューInterview.4

学生時代の経験で役に立ったことは?

データ放送の開発言語(BML)については、社会人になってから、少しずつ知識を深めましたが、学生時代に情報処理関連を専攻していたこともあり、その時のホームページ制作(HTML)の知識と経験が役に立っていると感じます。
BMLは制約の多い特殊な開発言語ではありますが、どの開発言語でも経験と知識があれば、応用できると感じます。

インタビューInterview.5

さいごに就活生へのメッセージなどありましたらお願いします

(腰塚)
データ放送のプログラムは、テレビメーカーの違いで挙動が異なったりするので、メーカーのクセを理解した上でコンテンツを企画・制作する必要があります。TBSグロウディアには、長年培ってきた知識や経験が豊富にあり、周りのメンバーから吸収することで、日々成長できる環境が整っていると思います。
いまTBS系列のdボタンを押してみて「こんな情報が見れたら便利かも」と感じた方! ぜひサービスを一緒にブラッシュアップしましょう!


(渡邉)
特殊な知識や経験が無くても、自分のやる気次第では色んな仕事に挑戦できる環境が整っている会社です。番組最後に自分の名前を表示したい!と感じた方、一緒に番組を盛り上げましょう!

2000年のBS開局のタイミング(TBSグロウディアに合併する前の、トマデジ、ベクテ時代)からデータ放送を開発・運用しており、弊社には総額億単位の検証設備もあります。その検証設備では放送局へ納品する前に自社で疑似的な放送環境で開発したデータ放送コンテンツを検証する事が出来ます。
また、20年以上の開発経験から、テレビメーカー毎の挙動による”クセ”や、BML特有の記述する際に気を付けなければいけない点など、膨大なデータとノウハウがあり、それらの実績からもTBS以外の放送局からの開発依頼の引き合いも多く、他局のデータ放送開発も行っています。

データ放送は今となってはかなり古い技術となっており、時代的に見ると表現できることにもかなりの制約があります。データ放送単独の機能では、最近のプラットフォームやアプリケーションに比べるとまったく及びませんが、それでも、大きな災害の際など、テレビをつければ(放送波を受けられれば)、通信環境がなくても情報を届けられたり、他のサービスと連携することで、新しいエンタメを生み出すことが出来るかもしれません。最先端を走ることは出来ないかもしれませんが、データ放送によって、視聴者の期待に応えたり、時には命を守るために役立つ可能性があると信じて日々業務に取り組んでいます。

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